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7~2010の兄弟に関してちょっとだけ考察

  • 2025年11月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2025年11月23日

 7の守の言動を眺めていると、進のコンプレックスは本人の内向的な(不満やわがままを口に出せない)性格や周辺環境にも起因するのでしょうが、守の「行き過ぎた庇護欲」も大きく影響しているのではないか……と感じました。

 庇護欲というのは、弱い者や立場の弱い人を守り、助けたいという欲求のことです。弟を持つ兄である守は、幼い弟の世話をするうちに庇護欲が育まれたのでしょう。

 しかし、守のそれは「行き過ぎた庇護欲」であるようにも感じられました。

「行き過ぎた庇護欲」というのは、相手の自己決定権を無視し、相手の自立を妨げるほど相手を過度に守ろうとすることです。これには相手の自己肯定感を低下させたり、関係性が一方的になることによって精神的に疲弊させる可能性があります。

 進の卑屈とも取れる言動の裏にはこういった守の過干渉も影響しているように感じました。

 例えば、守の「主人公に打撃を教授してもらおうとしている進を止める」「進がドアを開けるより先に進の私室に入ってくる」といった行動には「行き過ぎた庇護欲」に伴う「進の自己決定権の無視」が生じているように感じられました。

 そして、「7」での守は「進がオリックスへの入団を希望したこと」や「守との対決を望んでいること」を頑なに認めず、「進にそんな意思はないこと」や「進には自分の庇護が必要であること」を主張します。

 それらの言動から守は無意識のうちに進に対して「自分がいなければダメな弟であること」、ひいては「自分より劣る存在であること」を望んでいたのではないかと感じられます。守自身も主人公に指摘されてようやくそれに気がついたようでした。


 そういった背景があるからこそ、「2010」の守が進のレギュラーリーグ進出を後押しして「日本人最強バッテリー」の一翼になるきっかけとなったというシナリオがとても好きなのですよね。

 弟が自分なしでもオリックスの一軍レギュラーとなったことすら認めたくなかった、弟が自分なしでも立派にやっていけることを認めたくなかった……そんな守が、自分ではない相手と組んで世界で活躍している進のことを祝福できる。その変化が、本当に進のことを大切にしているんだなと感じられてとてもいいと感じるわけです。

 7~2010の猪狩兄弟の物語は「進が守に対して抱いているコンプレックスを克服する(自分は兄の影でしかないという認識を改めて自我を確立する)」という話であると同時に、「守が進に対して抱いているコンプレックスを克服する(進が自分より劣る存在であることを望む気持ちを払拭する)」話でもあるのではないかと感じました。

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