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守進 ※R-18

  • 2月8日
  • 読了時間: 7分

更新日:4 日前

※守進①~③の守が見た悪夢という設定です。夢オチですが強姦ものです。



「にい、さん……」

 喉の奥から絞り出したような進の声が、僕の頭の芯を溶かしていく。

 夢には見ている最中でも明らかに夢であることがわかるものと、そうでないものがあるわけだが、いま見ているこれは明らかに前者だった。

 こんな――僕が進の手首を押さえつけて性器をねじ込んでいる光景なんて、現実であるわけがないのだから。

「にいさん、いたい、よ」

 進はそう訴える。けれど、僕はその声を無視してさらに腰を進めた。

「あ、あ、あっ」

 進が切れ切れの声をあげる。その声には苦痛の色しかない。

 それでも僕は自分の欲望を進の中に埋めていく。

 これは夢だから、僕の思うとおりになるはずだから。進は僕に何をされても受け入れるはずなんだ。

「兄さん……」

「進……っ」

 僕は進の細い腰を抱き寄せて自分の腰を押し付けた。ぐちゅ、と湿った音がして、進の体が痙攣する。

「あ、あ……っ!」

 僕のものを根元まで咥え込んだそこはきつく締まって、僕を拒んでいるようだった。

 進は苦悶の表情を浮かべて身を捩らせている。

 そんな進を容赦なく攻め立てながら、僕は進の体の奥深くに何度も精を吐き出した。

 進の中で果てた後も、性器を抜くことなく進を抱き続けた。何度も、何度も。

「ごめん、ごめんなさい……」

 進が苦しげな表情で涙を流しながら謝ってくる。まるで子供のような泣き方だった。

「にいさん、ゆるして、お願いだから……っ」

 僕はそんな進の姿を見下ろしながらまた勃起していた。もう何度目かもわからないのに、僕のそれは一向に収まる気配を見せない。

 こんなの――おかしいじゃないか。

 僕は頭の片隅でそう思っていた。いくらこれが夢だとしても、こんな光景を見て興奮している自分はどうかしている。

 でも、夢の中の僕は止まらない。

 まるで何かに取り憑かれているみたいに、ひたすら進の体を貪り続けている。

「にいさん、にいさんっ」

 進が懇願するように僕を呼ぶ。その声には快感の色はない。あるのはただ苦痛だけだった。

 けれど、僕は進の顔が切なげに歪むさまが堪らないと思った。もっと酷いことをしたくなる衝動に駆られるほどに。

「にいさん、たすけて……」

 僕に犯されながらも、僕に助けを求める進。そのいじらしい姿が余計に僕を昂ぶらせた。

 ――これが僕の欲望なのだろう。

 現実ではこうはいかないんだ。夢の中でくらい、僕の望み通りのことが起こってもいいじゃないか。

 だって、ずっとこんなふうに進をめちゃくちゃにしてやりたいと思っていたんだろう?

 この醜悪な肉塊で弟のやわらかな体内をかき混ぜてやりたいと思っていたんだろう? 

 そうだ、夢ならいいじゃないか。進が嫌がっても、僕を怖がっても関係ない。だって、これは夢なんだから。

 夢なんて醒めたら終わりだ。現実の進には何ひとつ害はない。誰にも咎められることはない。

 だから、どんなに酷いことをしようとも構わないのだ。

 ――そう思って、僕はまた進の上に覆い被さった。

「進……ッ!」

 僕は叫び、同時に射精した。熱いものがどくどくと進の中へ注がれていく感覚が妙に生々しかった。

「に、ぃ……さん……」

 進は荒い息をつきながら朦朧とした様子で僕を見る。

 もう何回目の絶頂かわからないほど達しているのに、僕の体はまだ進の中にいることを要求していた。

 進は焦点の定まらない虚ろな眼差しをこちらに向けていたが、やがて意識を失ったのかぱたりと倒れるように身を投げ出した。

 それでも僕は、進の身体を蹂躙することを止めなかった。

 気を失っていても身体は反応しているようで、僕を包み込む襞がうねるように絡み付いてくる。それが心地よくて、また僕は進の中に出す。

「進、好きだよ」

 僕は進の耳元で囁く。

 夢の中でしか言えない言葉を、何度繰り返しただろう。

 こんな夢ばかり、ここ最近では連日のように見ている。

 このままじゃいけない――わかっているつもりだった。


「守くん?」

 訝しげに僕を呼ぶ『彼女』の声に、ようやく僕は我に返った。

 少し前、『彼女』とは『恋人』という関係になった。『恋人』らしくこうして一緒に下校をして、おしゃべりを楽しんでいるわけなのだが――そんなときでさえ僕は夢の中の光景に捕らわれていたらしい。

「すまない。少しぼーっとしていた」

 僕は慌てて笑顔を作ってごまかした。

 僕があんな夢を見てしまうのは、野球に熱中するあまり体が欲求不満になっているのだろう。夢の中の僕は、それを身近な相手にぶつけていたに違いない。

 きっと、明確な『相手』が見つかればあんな夢を見ることもなくなるはずだ――そう思っていたのに、夢の中の僕は相変わらず進を組み敷いて犯していた。


 その日の夜、僕は夢の中でまた進を抱いていた。

 今晩の進はいつもと何かが違っていた。僕を煽るように腰を揺すり、艶めかしい吐息を漏らしている。

「ねえ、教えてください。兄さんはどうして僕を抱くんですか?」

 夢の中の進は僕に向かってそう問いかけてきた。

 本当はわかっていた。自分がなぜこんな夢を見てしまうのか。でも、それを自覚したところで誰も幸福にはならない。だからこそ、僕はその気持ちに蓋をした。

「ねえ、兄さん。なんで僕のことを抱くんですか」

 進が同じ質問を繰り返す。僕はそれに対して何も答えず、ただ黙って腰を打ちつけ続ける。

「ねえ、兄さ……んんっ!」

 僕は進の言葉を遮るように激しく突き上げた。

 ただの肉欲であることにしてしまえば、何も考えずに済む。

 でも、そうじゃないことなんて僕自身が一番よく知っている。

「にいさん……」

 僕が黙っていればいるほど、進は僕に問いかけ続けてきた。

 夢の中の進はいつになく積極的で、饒舌だった。

「兄さん、答えてください」

 進の身体を揺さぶりながら、僕は何度も心の中で否定する。

 こんなのは僕の願望なんかじゃない。これはただの夢だ。僕がこんなことをしたいと思っているわけじゃない。これは全部夢なんだ。そう、ただの夢に過ぎないんだ。

 だけど――進の口から紡がれる言葉が、否応なしに僕を追い詰めていく。

「兄さんは僕のことを愛してるんですよね」

「違う」

 咄嗟に口をついて出た言葉は、本心とは全く逆のものだった。

「嘘ですよ。だって、僕を愛していないなら、なんでこんなことするんですか」

「それは……っ」

「ねえ、なんでですか?」

 進は僕の答えを急かすように言葉を重ねてくる。

「教えてください、兄さん」

 その真っ直ぐな瞳に射抜かれて、僕はもう逃げられなくなった。

 進への感情を――ただの肉欲でなく、もっと深いものだと認めてしまったら、僕はきっとこの先ずっと苦しみ続けることになる。

「にいさん……」

 進が甘えたような声で僕を呼ぶ。その声に促されるように、僕はついに口を開いてしまった。

「……好きだ」

 ぽつりと零れた本音が、静まり返った部屋の中に響いた気がした。一度吐露してしまったら最後、堰を切ったように言葉があふれ出てくる。

「好きなんだ、お前のことが……」

 進が僕の背中に腕を回して、ぎゅうっと抱きしめてくる。温かい体温を感じると同時に胸の奥がきゅんとして苦しくなった。それをごまかすように、僕は再び動き始める。

「にいさ……んぅっ」

 進の唇を塞ぐと、鼻から抜けるような声が漏れた。さらに激しく腰を動かすと、進もそれに応えるかのように僕を受け入れてくれる。

「はぁ、にいさ……あっ」

 夢の中の進は普段よりも積極的で、艶めかしくて、本当に僕に応えてくれているみたいで。

「にいさん……っ、もっとしてぇ……」

 進はそう言って僕にしがみつきながら、腰をくねらせて僕を締め付けてきた。

「ん、あっ、にいさん、好きです……っ!」

 進がそう叫んで僕を抱き寄せる。進の中がきゅうっと収縮するのを感じて、僕はとうとう限界を迎えた。

「進……! っ……!」

 僕は進の名前を呼びながら奥にたっぷりと注ぎ込む。

 夢の中の進は嬉しそうに微笑みながら僕の背中を撫でていた。

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