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守進 ※R-18
※守進①~③の守が見た悪夢という設定です。夢オチですが強姦ものです。 「にい、さん……」 喉の奥から絞り出したような進の声が、僕の頭の芯を溶かしていく。 夢には見ている最中でも明らかに夢であることがわかるものと、そうでないものがあるわけだが、いま見ているこれは明らかに前者だった。 こんな――僕が進の手首を押さえつけて性器をねじ込んでいる光景なんて、現実であるわけがないのだから。 「にいさん、いたい、よ」 進はそう訴える。けれど、僕はその声を無視してさらに腰を進めた。 「あ、あ、あっ」 進が切れ切れの声をあげる。その声には苦痛の色しかない。 それでも僕は自分の欲望を進の中に埋めていく。 これは夢だから、僕の思うとおりになるはずだから。進は僕に何をされても受け入れるはずなんだ。 「兄さん……」 「進……っ」 僕は進の細い腰を抱き寄せて自分の腰を押し付けた。ぐちゅ、と湿った音がして、進の体が痙攣する。 「あ、あ……っ!」 僕のものを根元まで咥え込んだそこはきつく締まって、僕を拒んでいるようだった。 進は苦悶の表情を浮かべて身を捩らせ
2月8日読了時間: 7分
守進③【完】
その日は久しぶりに進の夢を見た。 夢の中でいつもそうしていたように、進の体を抱き寄せようと腕を伸ばす。しかし、その指先は虚空を切るばかりで進の姿を掴むことはできなかった。 目の前で進の姿が徐々に薄くなっていくのを見ながら僕は必死に呼びかけたが、進の唇が僕の名を呼ぶことはなく、儚く微笑んだまま僕の元から離れていった。 「進……」 目を醒ますと冷たい汗で全身が濡れていた。 荒い呼吸を繰り返しながら上半身を起こす。心臓が早鐘のように鳴っていて、耳鳴りが酷かった。額に滲んだ脂汗が頬を伝って流れ落ちる。 視線を向けると、ベッドの上に置いてあるデジタル時計が午前三時を示していた。 もう一度眠る気には到底なれず、ベッドを抜け出した僕は選手寮の一角にある自販機コーナーへと向かう。 自動販売機のボタンを押すとガコンと音を立てて缶ジュースが落ちてくる。それを拾い上げてベンチに腰掛けたあと、プルタブを開けて一口含んだ。 「進……」 無意識のうちに唇から言葉が零れる。 進のためならどんなことだってできると思っていた。進のためなら例え自分を犠牲にしても
2月7日読了時間: 23分
守進②
『オリックス 1位 猪狩進 捕手 あかつき大附属高校』 秋が過ぎ去って季節が冬を迎えようとしている頃、ドラフト会議の結果は発表された。 進は確かに逆指名をしていた――巨人ではなくオリックスを。 『猪狩進は兄の所属する巨人への入団を希望するだろう』 それは僕だけでなく多くの野球関係者の予想だった。読売ジャイアンツの猪狩兄弟――いずれは僕と進のバッテリーで巨人が日本シリーズを制覇するのだと、多くの人々がそう考えていたはずだ。 けれど、蓋を開けてみれば進はその予想を覆してオリックスを選んだのだった。 この結果に驚いたのは当然ながら僕だけでなく、世間ではオリックスが金銭で進からの逆指名を得たのではないかとの噂が囁かれた。 実際、逆指名という制度がそういった不正行為の温情となっていることは以前から指摘されていることだった。ドラフト外で選手と交渉し、どこの球団よりも金を払うからうちのチームを指名してくれと持ちかけるのである。僕自身もそのような交渉を持ちかけられたことはあった。 だが、進がそんな理由で入団先を決めるはずがない。ほかに何か理由がある
2025年12月14日読了時間: 30分
守進① ※R-18
※ 時代設定がパワプロ7当時のものとなっています。 ※ 主人公の名前は「小波」です。 ※ 守の一人称がセリフと地の文で異なっていたり、たまに「僕」と発言したりするのは仕様です。 ※雰囲気を出すために当時の選手の名前を登場させていますが、この作品はフィクションですので実在の団体・人物・事件とは一切関係ありません。 高校に上がってしばらくして、兄さんに恋人ができたという噂を耳にした。 それを聞いたとき、僕は胸が軋むような痛みを感じたのを覚えている。 この痛みはなんなのかと考えて、そのときの僕は『大好きな兄を取られてしまったようで寂しいのだろう』と自分を納得させた。 けれどそれよりも驚いたのは――兄さんのその恋がまったく長続きしなかったことだ。 兄さんは誤解されることも多いけれど真面目で誠実な人だ。相手を好きでないなら交際なんか始めるはずもないし、多少なりとも好意があるから了承したのだと思っていた。 だけど「なぜ」なんて不躾なことを聞くわけにもいかなくて、ずっとその疑問は僕の中に燻っていた。 「進、帰るぞ」 「はい」...
2025年11月2日読了時間: 16分
鳥籠(モブ進 ※R-18)
※ 交通事故の一件から進が徐々に壊れていく話(ポケ設定かつ救いがない&兄弟仲が良好ではないです) 思い返せば、兄さんのせいで損をしてきたことはこれまでも多かったように思う。 兄さんが天才なのは兄さんのせいではないけれど、だからと言ってあえて敵を作るような言動を繰り返す必要はないはずだ。それで困るのが兄さんではなく僕であることを、兄さんはきっといまでも知らないままなのだろう。 だから僕はずっと敵を作らないように「いい子」に徹していたのに――そんな僕の後ろ向きな努力も知らずに、兄さんは今日も「キミじゃボクの相手にならないことがわからないのか?」「ボクくらいのレベルになると僻むやつがいるから困る」となどと言ってチームメイトたちを煽っている。 僕はいつも通り、そんな兄さんの後ろで「兄さんがすみません」と頭を下げ続けていた。 以前こんなことがあった。 その日、下校しようとしていた僕は野球部の上級生たちに呼び止められて、腕を掴まれて旧校舎に連れていかれたんだ。その上級生たちは兄さんが煽っていた相手だった。嫌な予感はしたけれど怖くて断れなくて、人気
2025年6月1日読了時間: 27分
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