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秘め事 ※R-18
※パワアド設定ですが、キャラの性格や口調はパワプロ寄りです。 野宿にもずいぶん慣れてきたように思う。狩りをして肉を手に入れて、食べられる野草を選別して、夜は交代で火の番をする。王宮での生活とはまるきり異なるその営みも、兄と二人であれば苦にはならなかった。 そんな旅路を幾日も続けたある日の夜中、ススムはふと眠りから目が覚めた。薄目を開けると焚き火は既に小さくなっており、赤い残り火だけが夜の闇の中で揺らめいている。 「兄さん……?」 火の番をしているはずの兄の姿がないことに気づき、ススムはゆっくりと身を起こした。夜風が肌を撫で、湿った空気が肌を包み込む。 焚き火の明かりの届かない木々の合間から気配を感じ、薄闇の中で目を凝らすと人影が見えた。月明かりに照らされた長身の姿は、まごうことなく兄のものだ。 隠れるようにして何をしているのか――そう疑問に感じたのちに、思い浮かんだのは「用を足しているのかもしれない」という可能性だった。そうなのであれば、声はかけないほうがいいだろう。 そう思ったススムが再び瞼を閉じようとした時、遠くに見える兄の姿が微
6月1日読了時間: 6分


守進 ※R-18
※『その手の温度さえ』の守が見た悪夢という設定です。夢オチですが強姦ものです。 「にい、さん……」 喉の奥から絞り出したような進の声が、僕の頭の芯を溶かしていく。 夢には見ている最中でも明らかに夢であることがわかるものと、そうでないものがあるわけだが、いま見ているこれは明らかに前者だった。 こんな――僕が進の手首を押さえつけて性器をねじ込んでいる光景なんて、現実であるわけがないのだから。 「にいさん、いたい、よ」 進はそう訴える。けれど、僕はその声を無視してさらに腰を進めた。 「あ、あ、あっ」 進が切れ切れの声をあげる。その声には苦痛の色しかない。 それでも僕は自分の欲望を進の中に埋めていく。 これは夢だから、僕の思うとおりになるはずだから。進は僕に何をされても受け入れるはずなんだ。 「兄さん……」 「進……っ」 僕は進の細い腰を抱き寄せて自分の腰を押し付けた。ぐちゅ、と湿った音がして、進の体が痙攣する。 「あ、あ……っ!」 僕のものを根元まで咥え込んだそこはきつく締まって、僕を拒んでいるようだった。 進は苦悶の表情を浮かべて
2月8日読了時間: 7分


その手の温度さえ③【完】
その日は久しぶりに進の夢を見た。 夢の中でいつもそうしていたように、進の体を抱き寄せようと腕を伸ばす。しかし、その指先は虚空を切るばかりで進の姿を掴むことはできなかった。 目の前で進の姿が徐々に薄くなっていくのを見ながら僕は必死に呼びかけたが、進の唇が僕の名を呼ぶことはなく、儚く微笑んだまま僕の元から離れていった。 「進……」 目を醒ますと冷たい汗で全身が濡れていた。 荒い呼吸を繰り返しながら上半身を起こす。心臓が早鐘のように鳴っていて、耳鳴りが酷かった。額に滲んだ脂汗が頬を伝って流れ落ちる。 視線を向けると、ベッドの上に置いてあるデジタル時計が午前三時を示していた。 もう一度眠る気には到底なれず、ベッドを抜け出した僕は選手寮の一角にある自販機コーナーへと向かう。 自動販売機のボタンを押すとガコンと音を立てて缶ジュースが落ちてくる。それを拾い上げてベンチに腰掛けたあと、プルタブを開けて一口含んだ。 「進……」 無意識のうちに唇から言葉が零れる。 進のためならどんなことだってできると思っていた。進のためなら例え自分を犠牲にしても
2月7日読了時間: 23分


その手の温度さえ②
『オリックス 1位 猪狩進 捕手 あかつき大附属高校』 秋が過ぎ去って季節が冬を迎えようとしている頃、ドラフト会議の結果は発表された。 進は確かに逆指名をしていた――巨人ではなくオリックスを。 『猪狩進は兄の所属する巨人への入団を希望するだろう』 それは僕だけでなく多くの野球関係者の予想だった。読売ジャイアンツの猪狩兄弟――いずれは僕と進のバッテリーで巨人が日本シリーズを制覇するのだと、多くの人々がそう考えていたはずだ。 けれど、蓋を開けてみれば進はその予想を覆してオリックスを選んだのだった。 この結果に驚いたのは当然ながら僕だけでなく、世間ではオリックスが金銭で進からの逆指名を得たのではないかとの噂が囁かれた。 実際、逆指名という制度がそういった不正行為の温情となっていることは以前から指摘されていることだった。ドラフト外で選手と交渉し、どこの球団よりも金を払うからうちのチームを指名してくれと持ちかけるのである。僕自身もそのような交渉を持ちかけられたことはあった。 だが、進がそんな理由で入団先を決めるはずがない。ほかに何か理由がある
2025年12月14日読了時間: 30分


その手の温度さえ① ※R-18
※ 時代設定がパワプロ7当時のものとなっています。 ※ 主人公の名前は「小波」です。 ※ 守の一人称がセリフと地の文で異なっていたり、たまに「僕」と発言したりするのは仕様です。 ※雰囲気を出すために当時の選手の名前を登場させていますが、この作品はフィクションですので実在の団体・人物・事件とは一切関係ありません。 高校に上がってしばらくして、兄さんに恋人ができたという噂を耳にした。 それを聞いたとき、僕は胸が軋むような痛みを感じたのを覚えている。 この痛みはなんなのかと考えて、そのときの僕は『大好きな兄を取られてしまったようで寂しいのだろう』と自分を納得させた。 けれどそれよりも驚いたのは――兄さんのその恋がまったく長続きしなかったことだ。 兄さんは誤解されることも多いけれど真面目で誠実な人だ。相手を好きでないなら交際なんか始めるはずもないし、多少なりとも好意があるから了承したのだと思っていた。 だけど「なぜ」なんて不躾なことを聞くわけにもいかなくて、ずっとその疑問は僕の中に燻っていた。 「進、帰るぞ」 「はい」...
2025年11月2日読了時間: 16分


守進 ※R-18
弟の甘ったるい声を耳元で聴きながら、守はゆっくりと抽送を繰り返す。そのたびに結合部からはローションと体液が溢れて混ざり合い、ぐちゅりと卑猥な音を立てて鼓膜を揺さぶった。 進の中は蕩けそうなほどに温かく、ねっとりと絡みつくような襞が守自身をきつく締めつけてくる。まるで守を離さないと言うような、あるいは形を覚え込もうとしているかのような―― そう思うと背筋がぞくりと震えるほどに興奮する自分がいることに気が付き、守はそれをごまかすようにして自身の熱を何度も弟の奥へと突き入れた。 「にいさん、あっ……ぁんっ……んんっ」 進は腰をくねらせ、守の動きに合わせて鼻にかかった声を上げる。 日に焼けた進の肌はじっとりと汗ばみ、長い髪が額や首筋に貼りついていた。上気した肌と潤んだ瞳はひどく扇情的で、まだ少年らしさを残す普段の進との落差に守はごくりと喉を鳴らす。 「進……愛してるよ」 「にいさん……っ」 守が耳元で囁いて耳朶を食むと、進はびくりと身体を震わせた。 首筋や鎖骨にも口づけを落とし、薄く隆起した胸元を掌で撫でさする。まだろくに触れてもいない膨らみ
2025年8月26日読了時間: 5分


砂糖と蜂蜜めしあがれ ※R-18
心地よいまどろみから目が覚めた進は、目の前にある兄の顔に驚いて声を上げそうになった。よく瓜二つの容貌をしているとは評されるものの、こうして兄のおそろしく整った顔立ちを間近で見ると、本当にそうなのだろうかと懐疑的になってしまう。 (兄さんと……したんだった) 昨夜のことを思い出した進は気恥ずかしさに頬を染める。 仲のよすぎる兄弟。それが進と守の兄弟仲に対する世間の評価だった。それは間違った認識ではなく、昨晩も守は進の住むマンションを訪れ、一緒に食事をし、風呂に入り、宿泊していった。 守は進を溺愛している。それは傍目にもわかるほどで、過干渉と言っても過言ではなかった。進はそんな兄を煩わしく思うこともあったが、自分を可愛がってくれることが嬉しいという気持ちも確かだった。 昨晩、進は守と初めて肉体的な関係を結んだ。 もちろんその行為の意味するところもわかっていたし、戸惑いもあったが、抑えられなかったのだ。 守は進の全身を優しく愛撫し、キスの雨を降らせ、その体を貫いた。痛みはあったが、それ以上に守に愛されているという事実が進は嬉しかった。...
2025年8月23日読了時間: 8分


お兄ちゃんは許しません!
文化祭を翌月に控えたある日の晩、守は進の部屋を訪れた。進が購入していた雑誌に興味を引かれる記事が載っていたため、一晩だけ貸してもらおうと考えたのだ。 「進、まだ起きてるか? 前に言っていた雑誌を借りたいんだが……」 「あっ、待ってください! いま動けなくて……部屋に入っていいので勝手に持っていってくれませんか?」 ドアをノックしながら訊ねると、室内から進の焦った声が聞こえてくる。おそらくはゲームをしていて手が離せないなどの理由だろうと考えた守は、特に疑問に思うこともなくドアを開けた。 「入るぞ、進……って、なっ……!?」 だが、守の目に入ってきたのは想定外の光景だった。進は見慣れた部屋着ではなく、薄緑色のメイド服――もとい、ウェイトレスの服を着ていたのだ。 膨らんだ袖は男性ならではの肩幅の広さをうまくごまかし、長めのスカートにも球児の逞しい太腿を隠すための配慮がなされている。捕手らしく下半身の筋肉が発達している進はそのぶん腰が細く見えるため、スカートの膨らみによる視覚的な効果も相俟ってキュッと引き締まったウエストを形成していた。 「なんて恰
2025年6月22日読了時間: 4分


守進
※ パワプロ10で確かこういうイベントがあったなあというネタ 自宅の玄関から去ってゆく父親の背中と、たまたま自宅に招いていた小波が帰るのを見送ったあと、ようやく緊張の糸が解けた進はそっと胸を撫で下ろした。 父親が血相を変えて玄関の前に立っているのを見たときは、てっきり守との関係がばれたのかと思った。それくらいしか父親があれほどまでに激怒する理由が思い浮かばなかったのだ。 覚悟を決める暇もなくドアを開けるしかなかった進だが、話を聞いてみればなんてことはない。父親はただ勘違いをしていただけだった。 いわく、守が進の自宅に入る姿を目撃した父親はここを『守の彼女が住んでいる家』であると思い込んだらしい(この家に引越しをする際に父親にもその旨は伝えておいたはずなのだが) そして、その家に小波までが出入りしているのを目撃して「守の彼女が二股をかけており、しかもその相手は守のチームメイトの小波である」と判断したようなのだ。 その結果、先ほど父親が凄まじい剣幕で進の自宅に突撃してきたというのが事の顛末である。 「……ということがあったんです」 進は
2025年5月31日読了時間: 3分


守進 ※R-15
※ 進の本命は神童だと勘違いしている守の話 腕の中で寝息を立てる弟を眺めながら、守はひとつ息をついた。 可愛い弟。大切で、愛おしくて、守ってやりたくて――そんな純粋な気持ちが、いつから性愛を伴うものへと変化したのかはわからない。 気付いた時にはもう手遅れだった。いつからか、守は進に対して兄弟以上の感情を抱くようになっていた。それは決して許されぬ想いだということはわかっていたのだが、それでも止められなかったのだ。 一線を超えるきっかけとなったのは神童の結婚だった。 進はきっと、神童を愛していたのだろう。だからこそ守は進のアメリカ行きの背を押したのだし、それが進にとっての幸福なのだと思っていた。 だが、神童は違ったようだ。 神童の結婚式のあと、泣き腫らした目をしていた進を守は抱いた。ボクには進が必要なんだと、そう伝えながら何度も口付けた。 進は誰かに必要とされることによって自分の存在価値を見出す傾向があった。だから、だから、進を慰めた……というのは体のいい言い訳に過ぎないのだろう。 守は、ずっと進を愛していたのだから。心の中に押し込
2025年5月25日読了時間: 5分
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